allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

 
 
  コメント題 投稿者 投稿日
ガチ☆ボーイ」に対してのコメント
  直球ストレートな青春 幸村和 2010-01-20
  【ネタバレ注意】
記憶を司る部分を事故で損傷し次の日には前日までの記憶がなくなってしまう主人公(佐藤隆太)。自分が生きていると思えない絶望感を持っていたが、生きている実感がほしいと大学でプロレスサークルに入る。そんな主人公に友人は言う「おまえが忘れるなら俺が覚えていてやるよ」。いい友達です。青春です。主人公は事故にあってつらい境遇に置かれますが、まっすぐ純真ですし、友達もなんでもメモをとり、写真に残す主人公を(事情を知らないときでも)疎ましがったりせずに受け入れています。ねじくれた人が出てきませんね。鬱屈した人も。その辺安心して(?)鑑賞できます。失恋、友情、父親との和解、青春に必要な要素が直球ストライクに盛り込まれて久しぶりにまっすぐジーンとする部分はありました。 ただすごーく大事なバスのシーン。主人公がマネージャーに告白して「それ、4回目なの」というシーン。あそこは一つの山場なはず。なのにマネージャー役のお姉ちゃんは嘘泣きで目も当てられないヘタクソな演技。最初からこのマネージャー役、映画では主人公が思いを寄せるマドンナ的存在のはずだけど外見はイモだし声はわざとらしいベチャっとした気持ち悪いキンキン声だしなんだかなあと思っていたら、あれがサエコって人ですか。イモじゃなくて大根役者だった。ってどっちにしても根菜類。今後、女優としては二度とこの人にはお目にかかりたくないですね。←と思っていたらあちこちで「あれがサエコか」というコメントがあり笑ってしまいました。 あとラストのプロレスシーンはちょっと大仰で長すぎました。父親(泉谷しげる)が主人公の日記を読んでその胸の内を知るというところで私の中では盛り上がっていたのですが、プロレスシーンに入ってからがわざとらしいし長いし。ここも盛り上がるところでベタなスポ根的クサさが気持ちを下げてしまいました。 そんなこんなで盛り上がってきた〜と思ったところで興趣が削がれてしまう部分があって惜しかったです。しかし、シーラカンスはかっこいいな。あの技は映画のストーリーと関係なくプロレスの試合としてエキサイトしました。 ところでこの映画の肝となる主人公の記憶障害の設定。これについては以前NHK(だったと思う)のドキュメンタリーでドイツだったかヨーロッパのどこかの国で、脳の海馬という部分を損傷して短期記憶が全くできなくなった男性を紹介するドキュメンタリーがありました。その男性は理系の研究者、つまりインテリだったのですが研究を続けることは不可能になり、生きていくために籐細工の職人に弟子入りする(手先を動かせる技術の記憶は海馬とは別にあると考えられたため)という内容でした。もしかしてこの映画の元は、このドキュメンタリーから着想を得たんじゃないかと思ったのですが、海馬を損傷した男性は日常生活も困難で常にテープレコーダーを持ち歩きそこに声を四六時中吹き込んで自分の行動や状況を残していました。この映画のようにインスタントカメラやメモなんかではその記憶障害は到底カバーしきれないのです。しかも脳を損傷した人間がプロレスなどとは言語道断です。健康な人間でも素人があのようなプロレス技をかけられるのは大変な危険を伴います。ましてや事故の後遺症で脳に損傷を負った人間ともなるとあり得ません。 その辺、すでに違和感を感じている方がいますが私も同感です。つまり、この映画は本来学生生活どころか日常生活そのものがすでに困難になる記憶障害を設定として持ってくるところにかなり無理があり、その病気(というか障害)の中の物語にとってドラマチックで都合のいい部分だけを利用した、という感は拭えません。その辺は「完全なフィクションである」という但し書きが必要だったのではと思います。
  
 

 
 



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION