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図鑑に載ってない虫」に対してのコメント
  トリッキー 幸村和 2010-03-09
  【ネタバレ注意】
CM的長さのカットにシュールな状況設定、その中でボケと突っ込みが速いテンポで交わされるという、人の耳目を集めるインパクトと不可解さを持っているからCMの長さであればそれなりに効果的だけどそれをつないで映画にされてるという感じで、全体のまとまりも欠き、なんだか疲れました。ほんとどこで切ってもそのままCMに使えそうな感じです。 主人公だけがいわば感情移入を許す「普通の」人間として描かれていて突っ込みのほとんどを担当、あとの登場人物はどれも大抵奇天烈で漫画的でオーバーアクション、時々突っ込み部分を担う人も出てくるけどほとんどがボケを断続的に繰り出している。というか垂れ流している。この辺はもう好みでしょう。 映画のイメージは「見世物小屋」かな。背徳的でちょっとグロテスクでいかがわしげなムードは昭和のアングラの世界。実際言葉狩りで今ではすっかり放送禁止用語になったホームレスの日本語も作品中では何度か発せられます。個人的には嫌いなイメージではありませんがかといって好感持てるかと言うとそうでもなく。ちょっといかにも過ぎたかなあ。松尾スズキが好きになれないんですよね。この人って役柄とはいえアナーキーで面白そうな振る舞いしてるけど実際はすごく繊細なんだろうなぁ、とか、病気や死といった生まれた瞬間からついて回る怖さに対する反動を感じて松尾スズキを見ながら妙に心理分析してしまったり。そんなこと映画の本筋と全然関係ないんですけど。 ストーリーもねぇ、あのジャガー組は結局なんだったんだろ?それ以前に、ジャガー組を動かせていたと思しき角砂糖にはちみつかけて食べてた小さいおっさんは意味があったの?出したかっただけか?それこそ見世物小屋的に。あるいはどこかでつながっていたのかもしれませんが見落としたのかな。あんまりどうでもいいけどね。そもそも「死後の世界」に自分が興味がないというのも作品に入り込めなかった理由かもしれません。 さらに落ちも読めてしまいました。死後の世界がこちら側と反対っていうのは、確か沖縄のニライカナイ信仰ではなかったか?確かあの辺の信仰ではそういう死後の世界観を持つので死者の棺に壊れたお茶碗を入れるという(あの世で死者が使うために)のを本で読んだことがあります。というわけでラストも私には斬新さに欠けました。それまでがほんとトリッキーだっただけにかえってえ?そんなつまんないオチ?とさえ思ってしまいました。それまでの積み重ねが寧ろ徒になってしまうラストです。映画に流れるムードをCM的に楽しむ分にはそれなりかもしれませんが。
  
 

 
 



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