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まわり道(1974)

FALSCHE BEWEGUNG
THE WRONG MOVEMENT[米]
FAUX MOUVEMENT[仏]

メディア映画
上映時間100分
製作国西ドイツ
公開情報劇場公開(欧日協会)
初公開年月1977/01/27
ジャンルドラマ
まわり道 デジタルニューマスター版 [DVD]
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 3,660
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【解説】
 ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』を叩き台に、「ゴールキーパーの不安」の原作などでヴェンダースとは縁の深い作家P・ハントケがその脚色をした、現代ドイツにおける孤独を紡ぎ出す内省的な作品。すべての作品がロード・ムービーのヴェンダースだが、これと前作「都会のアリス」、次作「さすらい」を特にその三部作と呼んでいる。荒涼としたドイツを一人の青年が歩いている。作家を目指しながら何も書けない焦燥にあった彼に、母が旅することを勧めたのだ。青年ヴィルヘルムは、元ナチスの老芸人とその孫娘、女優や自称“詩人”の青年などと出会い、道中を共にする。辿り着いたのは、ライン河畔の丘陵地帯にある金持ちの大邸宅。そこで過ごす内に彼らは、心のすれ違いの中で幾つかの悲劇をみる……。描かれる風景の寂寥感が何より印象に残るだろう映画だ。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
17 7.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2012-10-13 14:56:29
N・キンスキー見たさで観賞。眠気に襲われなかったので一気観は出来た。
投稿者:Ikeda投稿日:2010-06-09 12:52:39
ゲーテの原作をかなり翻案して作った映画のようですが、それだけに哲学的な台詞が多くて、ゲーテらしさは出ていると思います。小説が書けなくなって旅に出た青年が、色々な個性を持つ人達に会って悩む話で、実業家が話すようにドイツでは孤独を隠すために勇気、忍耐、勤勉などの美徳が提唱され、それに我々は従ってきたという通り、人間の孤独さを強調しているだけに非常に陰鬱な作品です。
そして各シーンを見ていると一次大後にドイツで発展した表現主義の影響が残っているような感じもしました。何れにしても解ったような解らないような進行ですが、何となくその思想が理解できるような気のする作品でした。
投稿者:asama投稿日:2007-03-14 23:57:09
この映画のテンポに付き合える自分を好ましいと感じられれば幸福だ。特に私のような初老の人間が、過去を懐かしむというのではなく、この映像に大いなるリアリティを覚えるというのは、ある意味で、人生というものが、その終わりまでが一種のさすらいだということの証拠かもしれない(もちろんそれは私個人の印象に過ぎないが)。彷徨するヴィルヘルムが、書けない小説をはたして書けるようになるのか。あるいは書くことが彼にとっていいことなのか。それは分からないが、このモラトリアム的青春は悪くない。
投稿者:ヤース投稿日:2004-09-11 04:15:46
いま日本では、学校出ても職に就けない若者が、多い。ここ十年ほど、そうじゃないか。留意すべきは、いま職に就いてる方々が「有能で優秀」であり、今の若者が「無能で怠慢」だからというわけではないってことだ。だがそう思いたい醜悪な連中の脂ぎった「サディスティックな意地の悪いほくそ笑み」というシンボルも散見される。しかしやはり冷静に考えると、単に、時代情勢のせいという面が大きい。大きすぎる。こういう時代は、昔もありました。昔の日本も世界も、いろいろ努力して、そんな問題を打開してきました。映画は、ちょっと寒そうなドイツの街が舞台だ。冒頭、鬱屈した若い青年が、自室の窓ガラスを叩き割る。その後、彼の頬にはゆっくりと涙がつたい、心配した母親が、ただ「旅に出なさい」とだけ言う。映画は、彼の「まわり道」のような旅を描く。定職がないこと(フリーターであること)を世間から非難されても屈してはいけない。「まわり道」をすることが、かけがえのない人間の営為となることがある。堅実なヒトたちは、絶対に、若者たちが長い旅に出たり職がなかったり芸術家になるなどという「自由」を許したりはしない。その「自由」とやらの代償に与えられるのは「貧困」なんだよと、彼らは、冷たい厳しさの中に「若さや自由への嫉妬と意地悪さ」をにじませながら、言う。逆に言えば、そんな意地の悪い大人に抗して戦って無事に「大成してみせる」強い個体だけが求められている時代とも言える。いずれにしても、さみしく過酷な時代である。ますます日本やアメリカ特有の「速さ重視=せっかちな力強さ」が世界を覆いつくそうとしているように見える時代、この70年代の牧歌的な「自分探し」映画を観ることは、antidoteとなるかもしれない。否、多分、ならないだろう。
投稿者:Stingr@y投稿日:2003-03-11 02:08:14
 この映画は「ロード・ムービー」ということだが,移動途中は何も描かれずに単純に背景が変わっているだけでも「ロード・ムービー」になるのだろうか。

 それはさておき,この映画は,目的地も分からずに彷徨(さまよい)とまわり道を繰り返す青春挫折物語である。非常に「哲学的」な含みを持つが,その反面,知に傾いてしまって面白味がない。

 登場人物は全てが何らかの「象徴」で「意味」を持っている。冒険と取材を兼ねた旅に出た青年の前に現れるのは,「純潔」,「快楽」,「権力」,「芸術」,「孤独な自我」である。そして青年の前で,「純潔は汚され」,「快楽は不安に苛まれ」,「権力は惨めに失墜し」,「芸術は退廃し」,「孤独な自我は存在を失って」しまう。「冒険地」ツークシュピッツェ山でさえ「観光地」となる,これが「現代」である。元ナチ将校は青年に「君の欲求に何か意味があるのか」と尋ねる。その青年ヴィルヘルムこそ「虚無」である。「現代」は「虚無」を生むが,「虚無」からは何も生まれない。原題「間違った(心の)動き」は人生途中で一度は「虚無」に陥る青春像を表している。

 余談だが,「汚された純潔」が「快楽」と共に「歓喜の歌」をテンポよく歌うのは当然である。すでに彼女は「歓喜」を知ってしまったのだから。最後には「快楽」が彼女を引き取る。
投稿者:GRIFFIN投稿日:2003-02-16 13:33:19
 主人公の心模様がよくみえない。見てる側が勝手に感情移入できるのが、ロードムービーの良いところだと思うんだけど、どうも余分に語り過ぎちゃってる気がする。
投稿者:theoria投稿日:2003-02-11 19:05:34
ハンブルクからボンを経てフランクフルト近郊そしてオーストリア国境付近の最高峰ツークシュピッツェ峰へと南下するドイツ国内ロード・ムービー。ヴェンダースは私的には特別な存在ではないが、本作は『都会のアリス』『さすらい』及び『アメリカの友人』の更に上に位置する、最も好きな作品。登場人物の“孤独の連鎖”とも把握できる寂寥感が全篇に漲っていて「ドイツ理想主義」の底なし沼に足をすくわれ、ズボッと抜けなくなる。繊細ながらも“ずぼら”でもある、まさしく“善人ではあるが無慈悲”な人物像を任される特異な存在として解釈され得る主人公のヴィルヘルム。彼の旅に関与する一連の個性的な人々。取り分け、ナスターシャ・キンスキー演ずる唖者の美少女ミニョンは、なんとも清冽なまでの裸体を曝け出し、ミントの爽快感を感じさせつつも、一方では魔物のようなネットリとした、男に媚びて纏わりつく妖艶な“メス”の夥しい色気も発しており、何度観ても仰天させられる。頭がクラクラする。また、女優テレーゼ役のハンナ・シグラも、“孤独”に薀蓄を傾ける“屋敷の主人”の邸宅で一泊した翌朝、皆と山歩きの散歩を苦しむ?時に被っているブドウ色のベレー帽が、エッチな御顔を引き立てていて魅力的。但し、ミニョンと並んで歩く場面は、例え自分に自信が持てない憂える女優としての役柄ではあっても、ミニョンの口笛「歓喜の歌」のテンポの速さに同調して欲しくなかった。歩調とテンポは合っていたが、テレーゼには勿論のこと、屈託はなくとも淫靡との表裏一体が明け透けなミニョンにすら、そのテンポは速すぎる。これでは「まわり道」でなく「近道」だ。原曲のテンポ設定は当然に関係ない。テレーゼが、あの瞬間にリタルダンドをかけていれば個人的には非の打ち所のない作品の一つとして溺愛していたかも知れぬほど、この点はゴク私的に引っ掛かる。しかし、デブ詩人の飄々としたベルンハルト・ランダウ役のペーター・ケルンもいい味を出している。確かに「ゼアー・グート」な作品。“ドイツの死せる魂”に死に物狂いで息吹を吹き込むと同時に、その限界を見極めている。これは紛れもない生粋のドイツ映画。
投稿者:Der_Zeit投稿日:2002-07-06 22:00:32
「どうやら、何かし損なったようだ。動く度に何かをし損なう。」
目的と手段が混同した末の結論がこの台詞。
確かに、この台詞だけは切実さがあるかもしれない。
フォーグラーの挙動不信さは毎度のこと、不気味だ。

そういえば、ハンナ・シグラ(若い人にはわからないだろう・・)
が出てた。それだけでも異様な作品といえるかもしれない。
普通の映画ライフを送っていれば、ファスビンターなぞ誰も観ない
のと同様、「まわり道」も・・。
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