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カリガリ博士(1919)

DAS CABINET DES DR. CALIGARI
THE CABINET OF DR. CALIGARI

メディア映画
上映時間48分
製作国ドイツ
公開情報劇場公開(劇場公開)
初公開年月1921/05/
ジャンルホラー/アート
カリガリ博士【淀川長治解説映像付き】 [DVD]
参考価格:¥ 1,944
価格:¥ 1,412
USED価格:¥ 1,200
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【解説】
 ドイツ表現主義を世界に知らしめた画期的な作品。チェコ出身の詩人H・ヤノヴィッツと、オーストラリア人で田舎芝居に出たり即興漫画を書いたりしていたC・マイヤーが、第一次大戦から帰還後ベルリンで知り合った事から、この全体主義への警鐘を孕みつつその表現の余りの不気味さに逆の作用もある幻想譚は生まれた。オランダ国境に近い北ドイツ、カリガリ博士(クラウス)は眠り男ツェザーレの予言を看板にした見世物をカーニバルに出している。友人アランを連れ、その小屋を覗いたフランシス。友人は調子にのって自分がいつまで生きられるかを眠り男に尋ねるが、答えは“明日の朝まで!”。本当に彼は翌日には殺されており、フランシスは疑惑究明に乗り出すが……。話の強烈さに検閲の目を恐れた製作者が、強引に主人公を狂人に仕立てるプロローグとエピローグをねじ込んだが、返って夢魔的様相は深まった気がする。後にハリウッドでも活躍するC・ファイトの眠り男が妖気に満ちて怪異。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
431 7.75
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【ユーザーコメント】
投稿者:o.o投稿日:2017-08-28 04:17:36
ついに見ました『カリガリ博士』。事前にキャッチした情報によれば、1919 年にドイツで公開され、「表現主義映画」というジャンルを開拓して世界中に衝撃を与えたのだとか。第一次世界大戦後におけるドイツ映画の興隆を決定づけ、世界中で模倣者が続出、「カリガリスム」という言葉さえ生まれた、と聞けば、どんだけ凄い映画なのかと思わずにはいられません。で、期待に胸をスカーレット・ヨハンソン並みにふくらませて鑑賞を始めたのですが、実際見てみると、「あれれ、これが・・・衝撃?」と目が点になってしまいました。

何と言うか、もっとものすごく奇怪でグロテスクな映画なのかと思っていたのですが、ぜんぜん大したことがありません。あらゆるものがデフォルメされ、ゆがんだセットは、当時は驚きだったのだろうとは思うし、確かに印象的なのですが、何より不満なのは、期待していたカリガリ君が大して特異な個性を発揮する訳ではないという点です。博士に操られて殺人を犯す夢遊病者チェザーレもなんか弱々しくてまったく怖くなく、髪の毛を掴んで引きずり回せる自信があります。ただし、この映画は最後にどんでん返しが待っており、そこだけは、今まで見ていたものがすべてひっくり返る的な快感がありました。

ところで、1919 年は、ドイツで当時最も先進的な憲法と言われたワイマール憲法が成立して、いわゆる「ワイマール体制」が始まった年です。ワイマール体制においては、新しい文化が花開く一方、共産主義や国家社会主義 (ナチス) といった、全体主義への熱狂が次第に同時に高まっていったそうです。「新しい文化が花開くこと」と「全体主義への熱狂が高まること」の間には、共通して、第一次世界大戦という未曽有の経験、テクノロジーの爆発的進歩、資本主義による伝統的な共同体の解体などによる、世界はすっかり変わってしまったという感覚が根底にあったのではないでしょうか。全体主義も、新しい文化も、「世界観が崩壊したことへの反応」という点では、同じ現象なのだろうと自分は理解しています。

それを踏まえてあらためて考えてみると、本作品が大変な評判を呼んだというのも、そのリアリティを完全に無視したセットもさることながら、「悪夢から目覚めたら現実の方も負けず劣らず悪夢」風な、あのどんでん返しが当時の人々の心を掴んだのかなと直感的には思います。第一次世界大戦という悪夢は終わった。しかし、その後世界は致命的に変わってしまい、普通の世界などもうないのだと。そういうことなのかもしれません。なお、第一次世界大戦というのはヨーロッパ人にとってはとてつもなく衝撃的だったらしく、さまざまなジャンルの芸術で「人間的なもの」を激しく嫌悪し、排除する傾向が高まったのだそうです。なるほど確かに本作品にもそんな雰囲気があります。

新しい文化が花開いたらご用心。それが結論です。
投稿者:ピースケ投稿日:2014-09-07 01:17:59
歪んだセットなんて、芸大生が作りそうな よくある感じじゃん!
と思ったけど、この映画は1919年にやってのけてるんだよね。
そりゃ古臭く感じないはずだ。
投稿者:sachi823投稿日:2014-08-03 17:47:13
ドイツ表現主義というのがどのような
ムーブメントであったのかはよく知りませんが、
妙にねじれた不気味なセットなど
今の作品では考えられない発想で
ストーリーの展開も含めて凄い映画だと
思います。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-06-06 17:27:16
強烈な映画である。映像と字幕だけで表現しなければならないという制約が、かえってこれほどの表現を可能にしたのかも知れぬ。新しく発見された映画という表現手段は、音声を得たことによって何か大事なモノを決定的に失って、芸術とは別なものになってしまったのではないだろうか。この1919年に創造された強烈な映像のモンタ−ジュと、人間の内面の危うさを象徴するような奇怪に歪んだイメ−ジのセットに於いて展開される狂気のドラマを見ながら、そんなことを考えた。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:ghost-fox投稿日:2011-08-21 21:49:29
あの奇怪なセットは原色で彩られていたのかしらん?
投稿者:nobiko.n投稿日:2011-04-18 01:19:27
ある人物の回想といった形で物語が進んでいくのだが、
ホラーというよりは、背景や衣装などの
「美術・演出」で有名な作品です。
たしかにパントマイムのような役者の演技、
どこかファンタジックで奇妙な美術は
時代を経ても全く色褪せません。
いろいろと実験的な試みがなされていて、
なんだかワクワクする作品です。
投稿者:こじか投稿日:2010-10-24 19:37:47
怖い…。中身もさることながらカリガリ博士のビジュアルも怖い。
有名な前衛的セットが画質の悪さで霞んでいるのが残念。
投稿者:gapper投稿日:2010-05-16 22:48:51
 ドイツで生まれた表現主義の第一の作品という評価の作品。

 メトロポリスでもそうだが、当時の前衛的な美術を取り入れていてセットが、その絵というのが驚かされる。
 役所の椅子などもとてつもなく高く前衛的で、とても使いずらそうだ。
 犯罪映画とホラーが合体したようなストーリーだが、印象的にはホラーに近い。
 ただ、夢遊病者について全く間違った解釈をしていて、覚醒状態がない常に寝ているか、夢遊しているかの人間となっている。

 あまり楽しめなかったのは、画質が悪いのと、音楽が良くなかったこと。
 当時の普通の感じなのかもしれないが、ノスフェラトゥやメトロポリス、ドクトル・マブゼなどからすると残念すぎる。
 珍しく、外してしまった感じ。
投稿者:TNO投稿日:2009-05-24 04:18:45
ドイツ表現主義の傑作と言われる。全てスタジオ撮りだが、家や町や道路が、全て芸術的。何か、ダリやピカソのスペインを彷彿とさせる前衛的なテイストがする。例えば、家や病院の窓が、台形だったり平行四辺形だったりして、一つとして長方形のものがない。道路には、必ずペイントがしてある。ファイトの衣装も普通ではない。これらを観ているだけでも、この表現主義の世界に引き込まれる。ドイツでもこのような芸術が隆盛を誇っていたのだが、ヒトラーが出現し、ぶち壊されてしまったのだとか。コンラートファイトが夢遊病者役で熱演。後に英国や米国に活躍の場を求めたが、必ずしも成功とは言えなかった。(カサブランカでは、哀れ最後にボガートに殺されるドイツ将校役だった。)
投稿者:Ikeda投稿日:2008-02-29 11:37:01
一次大戦の敗戦国ドイツに生まれた表現派の第一作であると同時にホラー映画の嚆矢とも言われる傑作です。経済的に苦境の中で、セットなどは紙で作ったり、壁に絵を描いて作ったそうですが、戦争中でも残っていたドイツの劇団からヴェルナー・クラウス(カリガリ博士)、コンラート・ファイト(チェザーレ)、リル・ダゴファー(ジェーン)などの名優が参加して、世界の映画界に、大きく刺激を与えた作品です。
日本でも谷崎潤一郎や佐藤春夫その他、多くの人に影響を与えたそうですが、中間をそっくりカットバックで描写した、どんでん返しの構成は映画製作の手法にも大きく影響を与えたのも間違いないと思います。
投稿者:bond投稿日:2007-10-06 12:53:04
のようなセットで展開する、狂気の殺人。当時は画期的なストーリーだったのでは。オチがいまいち中途半端。
投稿者:Bava44投稿日:2006-08-09 02:01:17
画質が悪かったせいか、それほど歪んだセットが凄いとは思わなかった。
しかし、ストーリーのヤバさも凄いが、コンラート・ファイト怖すぎ!
女に迫るシーンや、影の演出などアブナイ感じが出てます。
ヴェルナー・クラウスも滑稽な感じがあって、逆に怖い。

尚、本作に対してはソ連ではレフ・クレショフが、日本では谷崎潤一郎が的確に批評しており
サイレント後期の映画文化に非常に貢献した作品だと思います。
投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-04-28 19:18:42
 セットの全てが奇妙に歪んで、現実にはあり得ない形になっている。一体どういう意図があってあのようなセットが組まれたのか。解釈はそれこそ千差万別だろう。表現主義に関してほとんど何も知らない私などはこの作品をどう評価すべきか戸惑ってしまうが、強烈なインパクトを残す作品であることだけは間違いない。以前、ある雑誌で溝口健二監督の『血と霊』というサイレント時代の作品のスチールを見たが、この『カリガリ博士』そっくりのセットだった。影響を受けているのだろう。
投稿者:こるりこ投稿日:2005-11-12 03:11:31
壁の模様?なんかが、いまのストリート・アートと似通っていて、古さを感じません。コンラート・ファイトも黒の衣装にツーブロックの髪型で、見よい見目よい。あのカサブランカの渋い俳優も26歳ですか。たいへんみずみずしいです。なんの暗喩か、なんてことは置いといて、ポップアートとしてビジュアルを楽しんでしまいました。食事をさせるところがよかったなあ。
投稿者:ぶくろう投稿日:2005-04-14 10:13:42
グニョングニョンになっちゃってます。
投稿者:タルチュフ投稿日:2001-07-11 03:16:56
モノクロの美術を極めたような作品.
もっと画面が暗ければ、なお良かった.
投げやりな物語も、これはこれで逆に不気味.
市役所の椅子に座布団一枚.
投稿者:カリガリカリガリ投稿日:1999-09-17 00:35:47
すごすぎる。
映画の見方が変わります。
【ソフト】
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