虚栄のかがり火(1990)THE BONFIRE OF THE VANITIES
【クレジット】 【解説】 アメリカでベストセラーとなったトム・ウルフの原作を基に、ブライアン・デ・パルマが映画化した作品。ウォール街のエリート、マッコイはある日、不倫相手とブロンクスをドライブ中に車で黒人を跳ねてしまう。ひょんなことからこの轢き逃げのネタを仕入れた新聞記者ファローは、偶然マッコイと知り合いになり、記事を書きはじめる。そしてやがて彼の記事はマッコイを追い詰めてゆくのだが……。公開当時アメリカでは“原作をブチ壊しにしている”と非難轟々だったらしいが、出来は上々。ストーリー展開にも魅力があるが、何より出演陣がイイ! 本作品後「フォレスト・ガンプ/一期一会」で国民的人気俳優となったトム・ハンクスは、まるで「大逆転」のダン・エイクロイドさながら天から地に落ちて呆然としているサエないウォール街の元エリート、マッコイ役を好演しているし、新聞記者ファロー役を演じているブルース・ウィリスがまたサイコーで、飲んだくれのろくでなしであるこの新聞記者役をまさにハマリ役という感じで演じていて、「ダイ・ハード」よりもこの役の方がマッチしていているんじゃないかと思える程の出来ばえ。 <allcinema> ![]() 【関連作品】
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「アンタッチャブル (1987)」で頂点を極めた感じのブライアン・デ・パルマ監督だが、この作品では冴えない。
トム・ハンクスとブルース・ウィリスと言う、30代の活きのいい俳優を主役に下にも拘らずだ。
人間の強欲を皮肉った名作に「三十四丁目の奇蹟 (1947)」がある。
コメディとしても面白く、人物描写にも優れ名作の名に恥じない名作だと思っている。
この作品は、人間の強欲を皮肉っているなどかなり共通する部分が多いが、出来はあまり良く感じない。
特にトム・ハンクスは、まだトム・ハンクスではないといった感じで「フィラデルフィア(1993)」から変わり始め「フォレスト・ガンプ/一期一会 (1994)」で開花した彼とは違う。
どちらかと言うとブルース・ウィリスの方が、いい味を出している。
酔いどれ記者で出番も主役と言うには少ないが、ダメなりに努力する所はいい感じだ。
それでも結局は変わっていないラストは”やるなデ・パルマ”と言った感じになる筈なのだが、低調なためその気にならなかった。
豪華キャストだし、デ・パルマだし、ってんで期待するとさらにガッカリだろうな。
ラストの説教は興醒め。
原作が有名小説とのことなので、リメイクで見てみたい気もするけど、テーマが今更かなあ。。。
そして、イマイチという前言を取り消さなければならなくなった。
華々しさは無いが、非常によく出来た見ごたえのある映画である。
テーマは、ありがちである差別問題かと思わせておきながら、実は次の段階、というか全人類共通の利己的欲望の追求に置かれていた。
というより、そもそも一つのテーマ(問題提起)にこだわらず、運命の儚さを柱に様々な人間の生き方を浮き彫りにしようとしたというべきか。
見所は数知れず。我が神様的存在であるモーガンフリーマン演ずる人種を超越した法の番人は、法曹界だけでなく実社会も知り尽くしている叩きあげのリーダーである。またモーガンのスピーチは常に秀逸で思わず背筋を正してしまう。間合いと緩急・強弱を自在に使いこなす話術の職人的巧みさには舌を巻かざるを得ない。そしてある意味で彼とは対照的な、コチコチの善人である父親が示す、息子に対する無償の愛もまた美しい。
キング牧師のビブラート発声の部分だけ影響を受けた中身の無い牧師は、新鮮な印象を残す。また善玉であるべき、悲観にくれる被害者の母親を、単に可哀想な存在に終わらせていない点も面白い。
検察側、弁護側両陣営も魅力あるキャストに溢れている。
もちろん、メインキャストのそれぞれも着実に役をこなしてはいるが、個人的にはバイプレイヤーに光る存在が多かったと思う。悪く言えば、個性的なキャストが多すぎたのかもしれない。
映画を他の芸術と一線を画す事に常に熱意を込めるデパルマの心意気がこの映画でもビンビン感じられた。カメラワークや演出などそれぞれの意欲的な試みを、少なくとも私は評価する。映画への愛をいつも感じさせられるのだ。
その一環としての音楽の重要性も忘れてはならない。重いストーリー展開にデイブグルーシンの楽天的で軽快な音楽を重ねてみたり、重厚なモーツァルトをそのままドラマチックに使ったりと無数の遊び心やひねりが功を奏している。音楽を使いすぎない所もいい。
とにかく、私はこのような魅力的なエピソード、魅力的な人物に溢れた映画が大好きである。
いったい、私のこの映画に対する最初の印象はなんだったのか?
しかし、これだけの豪華キャストでこれほどつまらないのも珍しい。ワースト作品賞にノミネートされているのも納得。
中身はおもしろくなぃ。
変な役をさせると上手いハンクスとウィリスはご立派。引っ張られる犬もいい演技してます。
ショットでさえ、余りデ・パルマらしさを感じさせない。
しかし、「説教臭い正義の押しつけ」なんて部分はこの映画の前作『カジュア
リティーズ』と同じ。モーガン・フリーマンの大演説。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/